バーで飲むウィスキー

バーテンダーの仕事内容とは

バーテンダーと言えば、おしゃれで大人向けな雰囲気のバーなどで、シェーカーを振ってカクテルを作る人というイメージが強いのではないでしょうか。
実際、バーテンダーの主な仕事はお酒を作ることですが、ただお酒を作り提供していれば良いというわけではなく、様々な技術と知識を持っていなければならないという、私たちの思う以上に奥の深い仕事です。

カクテルなどのお酒を作る際、色々なお酒をブレンドしていくわけですが、お酒の種類はとても覚えきれないのではないかと思うくらい多いです。
実際には、お店にあるものだけで作ることになりますが、まずお店にどんなお酒を置くのかということも考えなければなりません。
お客様の好みに合うように、たくさんのお酒の中から選んで絶妙な割合でブレンドし、美味しいお酒を作る必要があるのです。
ただカクテルと言っても、数千種類はあると言われていますし、お客様から要望があればオリジナルのカクテルを即興で作らなければならないこともあります。
定番のカクテルであっても、バーテンダーごとにレシピが少しずつ違っていることも多いです。

このような技術を身に付けるには、お酒の知識だけでなくセンスや経験が重要となります。
お酒をブレンドする時だけ見ても、シェーカーを使うのか、氷と共にミキサーにかけるのか、ステアするのか、グラスでビルドするのかなど、様々なテクニックがあるからです。
お酒を作るだけでなく、管理もしなければなりません。
残量を確認したり、新しく発注したりといったこともバーテンダーの大事な仕事の1つです。
また、場合によってはカクテルに使うフルーツをカットするなど、簡単な調理もします。

お客様に楽しく、最高の時間を提供する

お酒を作るのも大事ですが、来店してくれているお客様に楽しんでもらうため、特に常連のお客様の場合は名前や顔をしっかりと覚え、仕事や趣味、味の好みなども把握して会話を楽しんでもらえるように努力する、というのもバーテンダーの大事な仕事です。
初めてのお客様でも、バーテンダーとの会話を楽しみに来店する人もいるので、そういった場合でも楽しく会話が進むようにしなければなりません。
そのためには、お酒の知識だけでなく一般教養はもちろんとして、様々な分野の知識があった方が良いのです。

反対に、バーテンダーとはあまり話さず、静かに過ごしたいというお客様もいます。
そのような人が相手であれば、会話を楽しんでもらおうと思って話しかけるのは、あまり良いこととは言えません。
ですから、その人がどのような接客をして欲しいのか、ある程度察することができなければならないのです。
お店に来ているお客様が楽しく、気持ち良くお酒を飲み、素敵な時間を過ごせるような空気を作ることが大切なのです。