美容師

昔から、美容師というと「手に職の代表格」といったイメージがありますね。
実際、髪をカットしたりカラーしたり、パーマをかけたりといった施術は非常に細かな技術になりますので、手仕事中の手仕事。
髪を可愛らしくアレンジするにも、細かな技術が必要な場合がありますので、まさに手が命の仕事といえます。

手が荒れてしまう場合も

そんな「手が命」の美容師の仕事ですが、働き始めのころは、手が荒れてしまう方がほとんどで、何件も皮膚科を回ったという方がたあくさんいらっしゃるようです。
シャンプーやパーマ液の刺激に弱い手だと、どうしても荒れてしまうのだそうですが、いろいろなパターンがあり、シャンプーの水仕事で肌の油分が補いきれなくなり、乾燥から手荒れしてしまう場合もあれば、パーマ液にかぶれてしまって手が荒れてしまう場合もあるのだとか。
けれど、人間の体というのは非常にうまくできていて、仕事をし続けて行くうちに肌が慣れるのか、そのうちまったく荒れなくなってくるというのですからすごいですね。

美容師の仕事は、朝出勤してからサロンの掃除、予約の確認から始まり、主に顧客への施術が仕事内容となります。
カット、カラー、パーマ、ヘッドスパ、セットなどが主な仕事となりますが、合間にタオルを洗濯したり、床に散らばった髪を掃いたりというのも大切な仕事。こういった仕事はアシスタントの方が行うことが多いようですね。

もともと手先が器用で、ヘアスタイリングが好きだったという方が美容師になることが多いようですが、ヘアスタイリングが好きでも、必ずしも手先が器用ということではなく、一生懸命練習を重ねて、一人前に施術が行えるようになったとうい方も多いです。
パーマをかける際のロット巻きは、かなりコツのいる作業となりますが、やはり最初はうまくできず、何度もマネキンの頭を相手に練習を重ね、一人前にこなせるようになるのだとか。

経験を重ねる

最近は前髪だけ、もしくはフェイスラインのみに縮毛矯正をかけるという細かな施術を希望するお客様もいらっしゃいますが、その場合もとても細かい仕事になります。
フェイスラインは縮毛矯正を、その他はデジパーをかけるという場合、縮毛矯正を掛ける部分とデジパーをかける部分はしっかりとわけなければなりませんし、施術方法も異なります。こういった仕事も、経験を重ねることによってできるようになるのです。

美容師になるためには、美容学校を卒業し、国家資格に合格する必要があります。
ただし、国家資格に合格したからといってすぐにお客様の施術に入れるわけではありません。国家試験合格後、サロンに勤務しながら、日中はアシスタント業務、就業後はカットの練習に入り、教育係のスタッフから合格をいただけて初めて、お客様への施術に入れるのです。
実際にサロンに入店してからお客様への施術に入れるまでは、1年から2年くらいかかるといわれています。
一生懸命練習をすれば、もちろんその分早くお客様への施術に入ることができるようになりますが、不真面目であればその分デビューも遅くなります。
中には、サロンに入店して4年経っても、アシスタントのままだというスタッフもいます。

仕事の魅力

美容師の仕事の魅力は、やはり素敵なスタイリングをつくり、顧客に満足してもらうこと。
普段のスタイリングはもちろんですが、結婚式やデートの前などにセットに来る方も多いので、そういった方に素敵なスタイリングを施し、満面の笑顔で満足してもらえたら、美容師冥利に尽きるというものです。
美容師は最近さらに人気が高まってきて、美容学校も充実しているほか、サロンの求人もたくさんありますので、美容師を目指している方はぜひ頑張って、夢を実現させてくださいね。