「手に職」系のお仕事にはいろいろなものがありますが、「驚くべき職人技」となると、刺繍職人が代表的ではないでしょうか。

さまざまなものを作り上げる職人

かなり昔は、刺繍というとハンカチにちょっと施すようなイメージしかありませんでしたが、最近は手作業の刺繍で作られたピアスやネックレス、帽子など、さまざまなものを作り上げる職人さんがいらっしゃいます。
上着全体に刺繍を施したり、靴に刺繍を施したりと、その可能性は留まるところを知りません。

ただし、手縫いの刺繍はデリケートですので、刺繍でできた靴などを利用するときは、大事に履かないとすぐに糸が切れてしまう可能性があります。洋服も同じです。
刺繍の入った小物を使用するときは、くれぐれも扱いに注意しましょう。
刺繍職人は世界各国にいて、その国によって刺繍の雰囲気はさまざまです。最近はメキシコの刺繍柄が人気で、チュニックなどにメキシコ風の刺繍が施されているものをよく見かけます。

刺繍の基本を学ぶ

刺繍をご自身で施してみたいと思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
刺繍を始めるときは、まずはいろいろな書籍が出ていますので、初心者用の書籍を購入して、刺繍の基本を学びましょう。
その後、ある程度の刺繍を施せるようになったら、気に入っている品の刺繍を真似る形で練習してみることをおすすめします。
お気に入りの刺繍と同じものを施せるようになったらそれだけでうれしいですし、それが品物になって自分で使用擦ることが出来る喜びはとても大きいです。
特に刺繍は一針一針縫いつけていく大変細かい作業になりますので、ひとつの作品が出来上がるまでにもかなりの時間がかかります。
それが完成したときは無条件でうれしいでしょうし、それが気に入った柄ならなおのこと。

展示会にも足を運んでみるのも●

そうやって少しずつ表現できる柄を増やしていき、たくさんの刺繍作品を見ながらデザインのバリエーションを頭の中で増やしていくことで、自分の好きな刺繍を自由に施すことができるようになります。
何事にも共通しますが、最初はトライ&エラーの連続です。刺繍は一針間違えてしまうと一気に柄が崩れてしまう上に、リカバリをするのが大変なので、すごくイライラすることもあるかと思いますが、手仕事に集中できる時間というのはすごく贅沢な時間ですので、ぜひ楽しんでください。

最近は素敵な作品をつくり刺しゅう作家さんが増えてきて。あちこちのカフェやギャラリーで展示会を行っているようです。機会があればぜひそうした展示会にも足を運んでみてはいかがでしょうか。